【COLUMN】Vol.1|八ヶ岳の西麓「本多園芸」のトマト(第4話)~トマトをどう調理する?XEX TOKYO田村シェフの場合~
八ヶ岳のトマトのおはなし。第4話目はXEX TOKYOのSalvatore Cuomo Bros.のシェフ田村塁さんのトマト料理についてお届けいたします。田村シェフは繊細な盛り付けと異なる素材や味の組み合わせからなるオリジナリティあふれるお料理が得意とされていますが(そのお料理はこちらからご覧いただけます)、今回は意外なお料理を提案していただきました。
まずは丁寧に下ごしらえをしたトマトを紹介していただきました。
左からフレッシュな状態のトマト。何も加工はしていません。裏返すと中身の種はくりぬいてあります。中央のトマトは湯剥きして中身をくりぬいたもの、右側はセミドライにしたもの。もちろん全て八ヶ岳の本多園芸さんのトマトです。
こちらのトマトはビーフコンソメの中に一晩漬けこんで味をしみこませたもの。一晩経ったものは皮をはいでおきます。ビーフコンソメの味がしみ込んだ味わい深いトマトが出来上がります。
そして2種のソースをご紹介。左側はトマトのクーリ。クーリとは、なめらかなソースの事で、このクーリはトマトを一度加熱し、ミキサーで回してピュレ器具で漉してして作ったもの。もう一つ右側は、トマトをミキサーで回して一晩かけてゆっくりと漉し、透明なトマトエキスを抽出したもので作ったジャム。トマトの瑞々しさを活かしつつ、バリエーションを考えたときにたどり着いたクーリとジャム。
さていよいよ調理に入ります。先ずは鯛のリエット(鯛を煮詰めてなめらかなペースト状にしたもの)を詰め、フォンティーナというイタリアではチーズフォンデュのようにして食べるチーズを乗せてピッツァ窯で温めます。また、もう一つはサルシッチャを詰めてラクレットチーズをかけて、先ほどと同じようにピッツァ窯で温めます。
湯剥きしてくりぬいたトマトには早摘みミカンをフレッシュな状態で詰めて、もう一つはモッツァレラチーズ(ボッコンチーニチーズ)を詰めました。さて、いよいよ盛付です。
自家製のブリオッシュは普通のブリオッシュよりも甘さを控えめにして、塩味をきかせてあります。バターの風味も加わりトマトのお料理にとてもよく合うブリオッシュです。そのブリオッシュの上にトマトのジャムを塗り、イタリア野菜のラディッキオ カステルフランコとラディッキオ プレコーチェとハモン イベリコ ベジョータをトッピングしてサンドします。
- 鯛のリエット&フォンティーナを詰めたトマト
- サルシッチャ&ラクレットを詰めたトマト
- モッツァレラチーズを詰めたトマト
- フレッシュミカンを詰めたトマト
- ビーフコンソメに付け込んだトマト
- セミドライトマト
- トマトのクーリ
- トマトのジャム
畑で感じた酸味と甘みのバランスをお客様にも感じてもらいたい。そしてそれを感じてもらうにはそのままが一番おいしいと思いこのお料理を作ったのだとか。「それでも色々なものを作りたい、トマトバリエーションを楽しんでもらいたいと思いブリオッシュサンドにして一皿でも食事として味わっていただけるように仕上げました。」と田村シェフは言います。今までにない田村シェフの”ブリオッシュサンド”というアプローチ。こちらのメニューはXEX TOKYOにて11月21日(火)~12月21日(木)までお召し上がりいただけます。是非お召し上がりください。
【Restaurant Information】 XEX TOKYO 「ブリオッシュサンド~八ヶ岳トマトのバリエーション~」 2,100円(税込) 提供期間: 11月21日(火)~12月21日(木) 提供時間: 17:30~23:00(LO)※土日祝日は17:00~ 所在地: 〒100-6701 東京都千代田区丸の内1-9-1 大丸東京13F アクセス: 「東京駅」八重洲北口直結 電話番号: 03-6266-0065 ホームページ: http://www.xexgroup.jp/tokyo/ |