【COLUMN】Vol.1|八ヶ岳の西麓「本多園芸」のトマト(第5話)~XEX 日本橋 澤木シェフの場合~
12月に入りいよいよ本格的な冬の到来です。以前のコラムでもお伝えした通り、トマトがとってもおいしくいただける季節になりました。糖度が増してとてもおいしいトマトが収穫できます。XEX 日本橋のSalvatore Cuomo Bros.のシェフ、澤木俊宏 は一体どんなお料理を提案してくれるのでしょうか。
まず、トマトを軽く湯向きしてミキサーにかけます。そしてそれを一晩じっくり時間をかけて濾していきます。そうすると酸味とトマトのうまみが詰まったとっておきのトマトウォーターが完成します!
そして次はこのトマトウォーターにレモングラスとタイムを入れて香りをつけていきます。ゆっくりと10分くらいかけて合わせていきます。この香りの付いたトマトウォーターをトマトと合わせ、真空パックに入れて味を浸透させていきます。これもゆっくり一晩かけます。ゆっくり、ゆっくり丁寧に。
卵液にトマトウォーターを入れたアパレイユを76度で32分!ゆっくりスチームコンベクションで「す」が入らないように蒸していきます。その上にしっかり風味が染み込んだコンポートトマトを添え、大地の生命力を表すイメージでエンドウの芽をトッピングしました。
少し和の「茶わん蒸し」のようなイメージですね。蒸したアパレイユの上にはレモングラスとタイムのトマトウォーターを注いでいます。「八ヶ岳の清流をイメージした」と語る澤木シェフは清流の象徴でもある「わさび」の葉をお皿に添えました。豪雪によって苦労された本多さんのことを思いながら、わさびの葉には雪をイメージして作ったオリーブオイルのパウダーや、水滴をイメージしたパール状のホワイトバルサミコ、ふじみ台の土を表現したオリーブのパウダーなどを添えています。グラスの外には瑞々しさを抜き、凝縮させた味のセミドライトマト。
「以前、師匠でもあるサルヴァトーレさんにトマトの種だけで作ったケッカソースを教わったことがある。自分もいつかトマトの全部を活かした料理を作りたいと思っていた」と語ります。個の一皿はまさに濃縮したトマトウォーター。種ごと丸のまま乾燥させたドライトマト、濃縮した味を染み込ませたトマトなど、トマトを活かしきったお料理を完成させました。
こちらのお料理はXEX 日本橋 / Salvatore Cuomo Bros.のXEXコースのアミューズとして提供いたします。ぜひこの機会にお楽しみください。
【Restaurant Information】 XEX 日本橋 シェフおまかせコースより「SHIZUKU~雫~」 7,800円(税込・サービス料別・コペルト別) 提供期間: 12月11日~12月28日 ※クリスマス期間を除く ※詳細は店舗にお問い合わせください 提供時間: 17:30 – 23:30(LO22:30) 所在地: 東京都中央区日本橋室町2丁目4-3 YUITO/日本橋室町野村ビル4階 アクセス: 東京メトロ 銀座線・半蔵門線「三越前」駅 A9出口直結 電話番号: 03-3548-0065 ホームページ: http://www.xexgroup.jp/nihonbashi/ |